事務局

事務局だより

台湾衛道聯誼會(同窓会)との姉妹協定締結20周年記念式典参加報告

 台湾台中市にある衛道高級中学校(日本の高校に相当)は、その設立にあたり我が洛星高校と同じくヴィアトール修道会が尽力されました。同じアジアのヴィアトール姉妹校として友好関係を築くために、20年前に双方の同窓会が姉妹関係締結を行いました。
 今回はその20周年記念として、友好関係をさらに深いものにするために、今後の両同窓会(校友会)の行動目標を確認し合いました。日本側からは20年前に姉妹提携に携わった大前皓生元洛星同窓会会長(1期生)を始め、橋本剛毅(8期生)、土山耕一(22期生)、川口道也(28期生)の4名が訪台しました。
 終始台湾側の温かい歓迎ムードで各式典が執り行われ、今後の交流に対する台湾側の期待感を感じました。

 台北桃園國際空港では20年前に姉妹提携を行った当時会長であった張光發(台湾衛道聯誼會元会長)さんとAnnie嘉玲さん(衛道卒業生)がお迎えに来てくれました。

(右から張さん、Annieさん、大前、川口、橋本、土山)
(右から張さん、Annieさん、大前、川口、橋本、土山)

 空港から台中市まで高速道路で約2時間程。途中渋滞もありましたが、無事ホテルまで到着いたしました。到着後少し休息後、明日の姉妹関係締結20周年記念式典に向けての今後の活動目標について、日台の代表10名で協議しました。

一、次世代同窓の人材育成を目的とした文化交流活動の実施。

一、国際化社会における同窓会交流活動の実施。

一、姉妹会締結二十周年に向けた共同事業の実施。

 この3つを基本柱として、今後の日台交流を深めることにしました。

 具体案として、20周年記念行事としてのお互いに親善訪問(今回の日本側の訪問、来年は夏の集い(60周年)に台湾側をご招待(10名程度))を行う。文化的及びスポーツ(球技)交流を行う。2つの案が提示されました。

 台湾側から“来年度の夏の集いでの台湾式茶道(茶藝)の披露“が提案されました。日本側も隣同士で茶道のお点前があると、楽しいコラボになると思われます。スポーツ交流として、ゴルフやテニスの交流が提案されました。夏の集いの行われる8月は気候的にも大変なので、秋の開催を提示いたしました。また管弦楽での合同演奏も提案されましたが、日本側のメンバー選定や地理的に離れたメンバーの練習が困難と思われ、今後の課題となりました。



協議会の様子(張さんを中心に活発な意見が出されました。)

 会議の後に歓迎パーティーが同ホテルで催されました。台湾側からは年配の卒業生に加え、若い卒業生も出席してくれていました。日本の文化(特にアニメ)が大好きで、流暢な日本語を話されていました。今後の両同窓会の活動の要になられることでしょう。




歓迎会の様子(年配の卒業生に加え若い世代の参加もありました。)
歓迎会の様子(年配の卒業生に加え若い世代の参加もありました。)
二日目は台中の西南にある、鹿港(ルーカン)を案内していただきました。


有名な龍山寺、文武廟を見た後、観光旅行ではなかなか行けない秘密スポットまで、現地ガイドさんに案内していただきました。

十宜樓 いろいろな芸事を行う人々が住んだ路地
十宜樓 いろいろな芸事を行う人々が住んだ路地
公設市場 お肉や海産物など所狭しと売っていました。まるで“千と千尋の神隠し”の世界でした。



 平成28年9月4日 午後6時 台中市 北海岸にて
京都洛星高校同窓会、台中衛道聯誼會 姉妹関係締結20周年記念式典 が行なわれました。




大前洛星同窓会元会長と張智傑衛道校友会現会長による調印式が行われました。



 その後双方から記念品の贈呈が行われました。
 日本側からは“台湾衛道中學校友會 日本Viator学園洛星同窓会姉妹関係締結20周年記念”の刺繍を施した“鶴と松竹梅”の型染タペストリーが橋本氏より張智傑会長に、洛星の校章の入ったボールペンが衛道校友会の皆様に大前元会長より手渡されました。
 台湾側からは木製の香壺と今回訪問した各人の名入りの木彫りの彫刻をいただきました。



台湾側からのプレゼント進呈



日本側からのプレゼント進呈


その後にサプライズプレゼント?として、洛星訪台団が着用していた洛星ネクタイを、その場で衛道校友会の重鎮たちにプレゼントしました。皆様、照れながらも嬉しそうでした。
image052l

最後にいつものように記念撮影をして閉会となりました。



帰国の朝にも張会長をはじめ他2名の校友会の方がホテルまで来て戴き、お見送りをしていただきました。台湾新幹線の台中駅まで送っていただきました。

height1whiteline
 今度は我々が2017の夏の集いに台湾の友人をお招きする番です。
 台湾の人々と我々日本人とは、文化的背景は異なりますが共通点も多くすぐに仲良くなれました。今後、この友好関係をより多くの同窓会員とそのファミリーに広げ、最も近い隣人とのつながりを大切にしてゆきたいと思います。
 台湾に興味がある方、小籠包や担々麺が好きな方、海外に友人が欲しい方、是非とも夏の集いにお越しください。素晴らしい出会いがあることと思います。

 いや~、台湾の食事は最高やったなぁ~~。
                  文責 川口道也(28期)


【参考】

(1)台湾衛道高級中学について http://www.vtsh.tc.edu.tw/_eng/


(2) 今までの日台交流について

第一回日本訪問 日時 1996年5月24日(金)-26日(日)
台湾より校友会メンバー25名(団長チ校長、副団長張会長)が来日。
25(土)チャーターバスにて洛星訪問。午後、奈良観光案内。
26(日)チャーターバスにて京都観光案内。夕方、阪急ホテルで歓迎パーティー開催。同窓会からは前田吉宣同窓会名誉顧問をはじめ、台湾を親善訪問した生徒たちも集い、あわせて約25名程の参加があった。
 この訪問中に校友会張会長よりヴィアトール精神を共有する同窓会同士が姉妹関係を締結してはどうかという提案を受ける。あわせて同窓会メンバーの台湾訪問も打診された。 姉妹関係締結に関して同窓会常任委員会で審議、全員一致で締結することを決定した。

第一回台湾訪問 日時 1996年9月21日(土)-23日(月)
奥本理事長、大前会長(当時)、源田、橋本、石原、中井、土山、
21日(土)校友会幹部主催の歓迎食事会開催。台中市在住の十一期中井道雄氏も駆けつけ参加された。
22日(日)親善ゴルフ大会に参加。または台中市内観光。夕方より姉妹関係締結調印式に参列。衛道中学OBである林學正台中市市長を立会人として締結書に調印した。記念撮影の後親善の交流パーティー開催。
23日(月)午前、衛道中学を訪問。チ校長より校内・修道院の案内を受ける。昼、衛道中学の先生と親善の昼食会開催。午後、帰国。

第二回日本訪問 日時 1998年8月9日
洛星同窓会設立40周年記念パーティー(夏の集い)に来賓として、会長、副会長他、20名(ほとんどご夫婦で)が訪日された。8月7日~11日滞在され、8月7日~8日の2日間、同窓会でご子弟のためのホームステイを設定した。

第二回台湾訪問 日時 1998年10月17日(土)−19日(月)
衛道中学校友会創立15周年記念式典に、大前皓生会長はじめ、杉本仁志(1期)、川口道也(28期)の3名が参列した。
洛星同窓会より記念品(特製テーブルセンター)を衛道中学校友会新会長である林學正氏にお渡した。

【台湾大地震の際の援助】
1999年9月に台湾をおそった大地震の援助として、常任委員会で検討した結果、義援金を募ることなった。同年11月1日の洛星ミュージックフェアーの際に63,108円、東京の集いでも110,401円が集まり、12月15日、張光發氏来日の際、ミュージックフェアーで集まった63,108円と同窓会からの200,000円とあわせて263,108円を手渡した。義援金は台中市に送られ、台中市市長から感謝状がヴィアトール学園洛星同窓会に対して送られた。東京の集いで集まった義援金は、3月に手渡した。

第三回日本訪問 日時2000年8月5日
昨年の台湾地震の際の洛星同窓会からのカンパの御礼を兼ねて、台湾の衛道中学同窓会から5名のメンバーが、2000年夏の集いに来賓として参加された。
ミシガン船上での懇親パーティの翌日、一行は、京都「嵯峨野トロッコ列車-保津川下り」を楽しまれ、同窓会から渉外担当山本常任委員をはじめ、台湾と知己の深い会員が集まり、更に懇親を深めた。

第四回日本訪問 日時2002年8月10日
2002年夏の集いに来賓として10名のメンバーが参加された。翌日は、同窓会から渉外担当矢谷常任委員を中心に、比叡山延暦寺などを見学、夕方からは銀閣寺白沙村荘にて交歓会が行われた。

【台湾台中衛道中学校友会創立20周年】
2002年12月1日、衛道中学校友会創立20周年記念式典に際し、京額を記念品として贈呈した。

第三回台湾訪問(今回)2016年9月3日—5日
姉妹関係締結20周年記念行事として、大前元同窓会長以下4名が親善訪問。今後の両会のあり方について話し合われた


(3)合意書(日本語)

日本京都洛星同窓会と中華民國台中衛道聯誼会は、両同窓会の友好親善を一層深めるため、相互に友好交流活動を推進することを合意する。
本基本合意書の目的は同じViator学園の理念に基づき、異なる歴史、文化を持つ両同窓会メンバーが事業を通じて相互理解を深め、友好進展と繁栄、恒久的な世界平和の実現に貢献しようとするものである

一、次世代同窓の人材育成を目的とした文化交流活動の実施。
一、国際化社会における同窓会交流活動の実施。
一、姉妹会締結二十周年に向けた共同事業の実施。

前項の諸活動を行うに当たっては、両会の担当委員会の協議により年初頭に実施計画を定め活動を行うものとし、相互に財政上の義務を負わない。
両会は、この合意書に基づき、相互の同窓交流を重点的に実施する。
また、教育・文化、環境、経済、等の幅広い分野にわたる交流を通して、両会の友好進展と国際社会における両会の発展を目指すものとする。
以上のことを確認するため、張智傑会長と田口保志会長代理大前皓生は、代表して姉妹締結二十周年、姉妹交流基本合意書に署名する。

二〇一六年 九 月 四 日

日本国 京都洛星同窓会
会長 田口保志  代理 大前皓生

中華民国 台中衛道聯誼会
会長 張智傑


合意書(台湾華語)

日本國京都洛星同窗會和中華民國台中衛道聯誼會,為了加深發展兩會校友的友好親善關係,在雙方的共同認知下,推動友好的交流活動。
本協議書的目的是根據兩會同出於天主教衛道會的理念,在不同的歷史,不同文化的兩會校友,透過交流活動相互理解,增進友誼與促進繁榮,期望在實現永久世界和平上做出貢獻與努力

參與以培育學校下一代人才為目的文化交流活動。
參與國際化社會的交流活動。
參與同窗姊妹會締結二十週年的共同紀念事業活動。

在進行前項的各種活動時,由兩會的擔當委員會通過的協議中,在該年度時提出實施執行計畫書,財務上採個自獨力承擔的方式,兩會根據這個協議計畫,落實加強實施相互交流。並藉由教育、文化、環境、經濟、商務等的廣泛領域,進而加深兩會校友間的友好關係,並且以拓展國際社會發展為目標。

以上協議書內容經確認後,
由張智傑會長和田口保志會長代理大前皓生在姊妹會締結二十週年交流續約協議書上簽名。

二〇一六年 九 月 四日 於台灣台中市

日本國 京都洛星同窗會 會長 田口保志  代理 大前皓生

中華民國 台中衛道聯誼會 會長 張智傑


(4)田口洛星同窓会長から張智傑会長への親書

台湾台中衛道中学校友会   会長 張智傑 様

拝啓
 時下、張会長および衛道中学校友会の皆様においてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃より、私共ヴィアトール学園洛星同窓会には格別のご厚誼を賜り、誠に有り難く御礼申し上げます。
 さて、この度は貴校友会と当同窓会の姉妹関係締結が20周年を迎えましたこと、誠に喜ばしくお祝いを申し上げますと共に、20年の長きにわたり良好な姉妹関係を継続できたことは貴校友会のご尽力の賜物と深く感謝申し上げます。また、このおめでたい20周年記念式典にご招待を頂き誠に有り難うございます。姉妹関係提携いたしております関係上、万難を排して臨席させて頂くべきところではございますが、会長であります私は、当日同窓会の定例行事が決まっておりましたため、真に残念ですが、出席することができません。ご招待頂きながら誠に申し訳ないこととなりましたが、上記事情をご賢察頂き何卒ご容赦頂きたく存じます。私の代理として、20年前に姉妹関係締結をいたしました大前皓生元会長と、以前に訪問いたしました3名が出席させて頂きます。
 今回、姉妹関係継続を調印することになっています。これまでの20年の両会の良好な関係を、今後も引き続き築くことができることを嬉しく思います。今後とも何卒よろしくお願いします。なお20周年を祝し、貴校友会には私ども同窓会より心ばかりの品をお贈りいたします。どうぞお納め下さい。
 末筆になりましたが、貴校友会の今後ますますのご発展・ご繁栄と、皆様のご健勝を同窓会員一同、心よりお祈り申し上げます。
敬具

2016年9月4日
ヴィアトール学園洛星同窓会会長 田口保志



September 4, 2016
Dear President Zhāng zhì jié, Taiwan Viator High School Alumni Association, and Alumni members

We are very happy to hear that Mr. Zhāng zhì jié, the President of Taiwan Viator Alumni Association, and all the alumni members are doing well. We thank you so much for the sincere will to have a good relationship between you and our Viator Alumni Association of Rakusei, Japan.
Today we are very glad that our sister relationship has been kept for 20 years and we owe this success entirely to your efforts. We all are so much grateful for you.
I am honored to receive your kind invitation for the memorial event of 20th anniversary of our sister relationship. I have to accept this invitation on any occasion, however, unfortunately I have a very important regular meeting for Rakusei Alumni on the very day. That is why I cannot attend the anniversary party. The former president of Rakusei Alumni, Mr. Teruo Omae, and three other members, who have visited you before, will attend the ceremony on behalf of me. They will take my good will for the ceremony.
I am informed that we have another agreement to keep our sister relationship in the future and I really hope to maintain this good relationship between Taiwanese Viatorians and Japanese Viatorians. Please give my best regards to you all.
Celebrating the 20th anniversary, we would like to send a present to express our gratitude. We hope you will accept it.
At the end we really wish that you will develop Taiwan Viator Alumni Association from the bottom of our hearts.


Sincerely yours,
Yasushi Taguchi,
President of Viator Alumni Association of Rakusei, Japan


中華民国 臺中衛道聯誼會 會長 張智傑先生

親愛的先生們
我想感謝並祝賀張會長和衛道聯誼會會員的身體健康。
我們Viator學園洛星同窻会真正體會感謝您的寶貴您的善良。
我們祝賀衛道聯誼會和Viator學園洛星同窻会的姊妹會締結二〇週年。二十多年的時間長了好姊妹的關係、我能夠繼續、感謝您隆校友會的努力。
謝謝邀請參加這個吉祥的二十週年紀念儀式。在關係之間我們將姊妹關係聯盟、我它應該被允許在任何成本出勤。我已決定洛星同窻会的定期活動、但確實是一個遺憾,我不能參加。我認為、如果沒有非常遺憾。我代表我、大前皓生元會長和三人以前訪問了台灣將參加儀式。
這一次、它應該簽署姊妹關係繼續。這長達二十年的啟雙方良好的關係、我很高興能夠構建以繼續在未來。並謙虛地感謝你在未來。
慶祝其成立二十週年、是高貴的聯誼會的禮物、你從我們在聚會的禮物。請請接受它。
我想未來越來越多的開發和繁榮的高貴聯誼會、洛星同窻会成員大家都來大家對您的身體健康。
此致

西元二〇一六年(民国壱〇五年)九月四日
日本国 京都Viator學園洛星同窻會
田口 保志

height1whiteline