2023(令和5)年度 山岳部ＯＢ会 活動報告

およそ4年間の中断を余儀なくされていた山岳部OB会の活動ですが、パソコン寄贈という形で再開されました。幹事世話人で協議の結果、今年度も懇親を目的とした総会は中止となりましたが、代わりに発足時よりOB会設立目的の柱としていた現役部員サポートの第一弾として、パソコンを寄贈させていただきました。

2023(令和5)令和５年11月18日（土）13時より校内の応接室にてOB3名、現役中学生部員７名、顧問の富山先生が参加して寄贈式が行われました。稲岡さん（58期）の進行にて参加者の自己紹介のあと、さっそく新しいパソコンが宇治田さん（13期）から現役部員の方々に手渡しされました。その後、現役部員から今年度の活動について写真や動画を中心に報告されました。日頃のトレーニング、月例山行、ミニ合宿、八ヶ岳での夏合宿、文化祭での展示およびその紹介動画など、多岐にわたり精力的に活動が再開された様子が伝わってきて頼もしく思われました。折しもその報告に際しての画像や動画などの起動時の動作が重くて時間がかかり部員たちが頭を掻きながら焦っていた姿も、パソコン新調の必要性がわかって和やかな雰囲気となりました。

その後、今年の夏合宿が八ヶ岳で行われたこともあり、OBの四方さんが2018年に八ヶ岳で遭難されたこと、および翌々年に慰霊登山が行われたことが宇治田さんから報告され、四方先輩のご冥福を祈るとともに今後の活動の安全を祈念して全員で黙祷を捧げました。

最後に中学3年生の部員からお礼の言葉とともに、来年の目標として①インターハイなど競技会への参加と②北アルプスでの夏合宿を挙げてくれて、勉強会とトレーニングに励みます、と力強い決意表明があり、終始和やかな雰囲気の中、集合写真の撮影にて終了しました。

合宿ができずテント・山小屋生活での先輩後輩のコミュニケーションが少なかったこと、府外での活動が禁止された時期があったこと、「同じ釜の飯を食う」経験もなく、同じ鍋のラーメンを突っつくという調理訓練から始めなければなかったこと、等々コロナ禍が山岳部に及ぼした影響の大きさが、富山先生の「ゼロからのスタートで大変でした」という一言で締めくくられ、改めて山岳部ほど「密」な部活動はないのではと感じました。ぜひ頑張って来年の目標を達成してほしいと思います。

最後に、今回のパソコン寄贈にあたり、機種の選定や購入、寄贈式の準備まで、すべてしてくださった稲岡さんに、心からお礼申し上げます。

（26期　岸）