集い

東京の集い

2022東京の集い ご報告

2022.2.19(土) 

東京の集い@オンライン開催

実行委員長 31期生 江原 出

 

1.はじめに

2月19日(土)、2年ぶりとなった‘2022東京の集い’は、完全オンライン形式での開催となりました。当日は、まさにコロナ第6波の真っ只中でしたが、無事開催することができ、早い段階で完全オンライン形式に舵を切って準備を進めてよかった、と安堵しました。

今回のテーマが、’洛星らしさって何だろう’だったことは、コロナ禍と決して無縁ではありません。先行き不安、外出制限、リモートワークと、普段の日常生活が奪われた50過ぎのオッさん達が、オンライン画面越しに非日常が日常になったことを嘆きながらも、ならばと、開き直ってその状況を受け入れ、むしろ、完全オンラインこその強みを活かして、今までは時間や場所の制約で参加出来ていない、あるいは、なんとなく同窓会イベントに足が遠のいていた方々にとっても‘ぜひ参加してみたい’と感じてもらい、1桁期から昨年卒業された64期まで幅広い年代の同窓生の皆さんが共感できるイベントにしたい、そんな思いから生まれたテーマでした。

第6波の最中、参加費無料とはいえ、オンライン開催ではどれくらいの人数の同窓生に参加申し込みいただけるのか、また、ライブ発信するにあたっての発信会場での感染対策、ゲスト、MC、撮影スタッフ、幹事団の健康状態など、直前まで不安で落ち着きませんでしたが、最終的に444名の参加申込者があり、無事に発信、多くの同窓生が実際に視聴、最後までご参加いただきました。以下、簡単に当日発信プログラムの内容をご報告させていただきます。

 

2. オープニング

14:30より発信サイトを立ち上げ、15時開始に向けて参加者のアクセスが増加。吉岡同窓会会長

15時。幹事団であり、MCを務める井之川さん、竹村さんのオープニングで幕開け。吉岡同窓会会長、阿南校長ご挨拶、私実行委員長の開会宣言と続き、15秒間の帰天者への黙祷を捧げたあと、画面に写し出されたのは、北野白梅町駅に到着する嵐電の姿。駅からバス停を経て、校門へと続く懐かしい光景が映し出され、同窓生の皆様に、先ずは中高の青春時代にタイムスリップしていただきました。続いて、MCにより、二部構成のプログラム概要、スペシャルゲストお二方の紹介を行いました。お一方は、私たち31期の恩師であられる中山先生。当初は発信会場にお越しいただく予定でしたが、第6波襲来で、京都からのオンラインライブでコメンテーターとしてご登壇いただきました。そしてもう一方のスペシャルゲストには発信会場に直接お越しいただきました。

オンラインの中山先生、発信会場のスペシャルゲストとMC井之川さん、竹村さんの4人で、ビデオを見ながら『洛星らしさ』を語らうライブトーク番組がスタートました。

 

3.第一部 トーク・インタビューセッション『洛星らしさって何だろう』

以下の皆様に、在学中の思い出、エピソードを交えながら、『洛星らしさって何だろう』を語っていただきました。

 

ビデオ映像①2期生インタビュー次男坊の会

『洛星の2人目の子供』ということで『次男坊の会』を作って現在も交流されている麻田淳彦さん、矢谷知之さん、竹中建三さん、海老原和夫さんのお元気な2期生4名の皆さんに、洛星草創期の様子、そして『洛星らしさ』をお話いただきました。4人の方々各々が、先生方、神父様と共に洛星を創っていった時代のこと、そして、校則は厳しかったが、アットホームな手作り感ある学校生活について、活き活きと語っていただきました。

 

ビデオ映像②19期生 太田純さんインタビュー

次に、現在株式会社三井住友フィナンシャルグループ 取締役 執行役社長(代表執行役) グループCEO、金融業界のニューリーダーとしてご活躍の19期生 太田純さんに、中高バスケットボール部での活動、体が大きく‘ジャイアン’と呼ばれていたことや、洛星で沢山の学びがあったことをお話いただきました。

 

ビデオ映像③41期生 青山正明さんインタビュー

続いて、現在スマートキャピタル(株) パートナーとしてご活躍されている41期生 青山正明さんにお話いただきました。バスケットボール部時代の彼女や友人とのエピソードに触れながら、みんな好き勝手やってるのが洛星のいいところ、それが「自由」と「責任」という考え方で、100年に1度しか起こらないような出来事が5年に1度くらい起こっている今の時代だからこそ、とても意味があることだ、というお話が印象的でした。

 

ビデオ映像④58期生 高橋唯基さん&早川知志さんインタビュー高橋唯基さん&早川知志さん

4つ目の映像は、現在カリフォルニア工科大学とオックスフォード大学で物理と数学それぞれの先端研究に取り組んでいる58期生の高橋唯基さんと早川知志さんから、洛星時代の思い出、海外での研究生活の様子、研究内容、そして若い世代の考える『洛星らしさ』について、其々に、また、カリフォルニアとオックスフォードを繋いでの対談形式にてお話いただきました。‘

 

ビデオ映像⑤8期生 きたやまおさむさんインタビュー(第一部&第二部に続編)

休憩を挟んで、第一部最後のインタビュー映像は、現在、白鴎大学学長、九州大学名誉教授であり、精神科医、臨床心理士、作詞家でご活躍、8期生のきたやまおさむさんでした。洛星に入って、父、母、子の三角形の図式が基本、キリスト教文化として学んだが、この三角形のバランスをうまく身に付けている生徒が多い中でのご自身に葛藤があったこと、受験校として勉強しなさい、と、文化を愛して実践していきなさい、という二つの姿を60年前から実践してくれた洛星に感謝していること、また『帰って来たヨッパライ』に関しての村田源治校長先生とのエピソードに触れながら、大好きと大嫌い両方感じるアンビバレンツが洛星であり、洛星の共同体の中で、その共同体の外とのつながりを忘れない、自分たちだけがすべてではない、と考えさせる大きな大きな器が洛星である、という大変興味深いお話が続きました。

 

この後、オンライン『校歌斉唱』となり、第一部が終了しました。

  

4.第二部 ブレークアウトセッション『洛星らしさって○○だよね』

第二部では、1期から64期までの幅広い世代にわたる参加者が10部屋のブレイクアウトルームに分かれ、第一部から感じること・考えることも踏まえて、“洛星らしさって”について、皆さんで考え、ら・く・せ・いの各文字を生かして、“あいうえお作文”のような「らくせい作文」に挑戦いただきました。ら く せ い

10期、20期、、60期なら‘0番ルーム’、5期、15期、、55期なら‘5番ルーム’に入ってもらい、各部屋にて、31期、32期のファシリテーターがサポートしながら、15分間の制限時間内で仕上げて、完成後、各部屋の代表作品を発表して、中山先生に一番印象深い作品を選んでもらう、という企画でしたが、すべての部屋で時間内に完成まで辿り着けるのだろうか?というファシリテーターの心配をよそに、いずれの部屋も、世代を超えた参加者のチームワークで、見事に作文が完成しました。中山先生により、‘3番ルーム’の作文、「(ら)洛星の一番の特色は、(く)クリスマスタブローで、(せ)聖歌を歌って、(い)一体感を得るところです」が選ばれました。

トゥリオンフ

「らくせい作文」の後は、きたやまおさむさんのインタビュー映像続編、その後、今年の夏の集い実行委員長の今西信隆さん、来年の東京の集いの幹事期32期 掛谷英紀さんのご挨拶により、幹事団のバトンが引き継がれました。そして最後に、藤井同窓会副会長による閉会のご挨拶となり、30期 山本さん、大井さん、小林さんによる「トゥリオンフ」の斉唱動画で、完全オンライン‘2022東京の集い’は幕を閉じました。

 

5.おわりに

今回ご参加いただいた同窓生の皆様が、‘オンライン参加してよかった’と感じてもらっていたら、幹事団としてとても嬉しく思います。

完全オンライン開催にあたっては、先んじてオンライン開催された、昨年の東京フォーラム、夏の集いの2つの同窓会イベントからの学びが心の支えとなりました。対面開催は叶いませんでしたが、同窓会にて、ノウハウがしっかりと引き継がれた、と大変感謝しております。

冒頭申し上げましたように、準備期間が長かったこと、で‘やれやれ’という思いがある一方で、久しぶりに集った同期との繋がりをより一層深められた、という何事にも代えがたい財産を得られ、このような機会を作っていただいた同窓会に本当に感謝申し上げます。そして、最後になりましたが、お忙しい中ご参加いただいた同窓生の皆様、また様々なサポートをいただいた関係者の皆様に心より御礼を申し上げます。